【10月5日 AFP】これまでに大統領警護隊(シークレットサービス)らに何度もかみついていたジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の愛犬「コマンダー」が、ホワイトハウス(White House)から別の場所に移された。ジル(Jill Biden)夫人の報道官が4日、明らかにした。

 ジャーマンシェパードのコマンダーは、まだ子犬だった2021年にホワイトハウスに迎え入れられ、現在2歳になる。バイデン大統領夫妻はコマンダーへの「次の対応」を模索する間、別の場所に移したとしている。具体的な場所は明かしていない。

 米CNNとニュースサイト・アクシオス(Axios)は、コマンダーのかみつきは、報告があったよりも多いと伝えている。

 大統領警護隊の隊員へのかみつきが11件とされていたが、実際の数はこれを上回り、ホワイトハウス職員にもかみついていたと、CNNは報じている。

 ジル夫人の報道官、エリザベス・アレクサンダー(Elizabeth Alexander)氏は、大統領夫妻はホワイトハウス職員と大統領警護隊員の安全を心から案じていると述べた。

「コマンダーは、次の対応が決まるまでホワイトハウスでは過ごさない」という。コマンダーがどこにいるのかや、今回の移動が長期的なものなのかなどの詳細は分かっていない。

 大統領夫妻はこれまで、ペットによるかみつきについては、ホワイトハウスはペットにとってストレスの多い環境なためだと説明してきた。

 バイデン氏の飼い犬が、かみつきを理由にホワイトハウスから出て行くのは2匹目。ジャーマンシェパードのメジャーは、デラウェア州のバイデン氏の友人一家に引き取られた。(c)AFP