【10月6日 Xinhua News】フィンランドの物流会社ヌルミネン・ロジスティクスのオリ・ポフヤンビルタ最高経営責任者(CEO)はこのほど新華社のインタビューに応じ、数年間に及ぶ国境をまたぐ協力の経験から、同社には「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)」が協力・ウィンウィン関係を促進していることがはっきりとわかったと明かした。

「当初は中国とスカンジナビア間を結ぶナンバーワンのコンテナ列車運営会社になることを目指していた。2021年には中国の協力パートナーとともにこの目標を達成した」と述べた。中欧班列事業の開発、運営を通じて欧州10カ国、千社以上の顧客と直接取引を行っており、貨物をフル搭載した列車を月に10~15本運行していると説明。上海には事務所も開設しているとし、「中欧班列には大きな需要がある」と強調した。

 中国と欧州間の鉄道輸送の発展は双方の貿易と環境保護に前向きな影響を与えている。中欧班列により、中国とフィンランド間の納期は10日程度にまで短縮されており、安全でスピーディーな鉄道交通は企業が事業成長の潜在力を十分に引き出す上でプラスに働く。さらに、鉄道輸送は海港から離れた地域の開発も促進し、輸送過程の二酸化炭素(CO2)排出も削減する。

 同氏は「我が社はこのサービスの拡張を非常に望んでいる」と明かし、中・東欧の国と接触している最中だとし、時期を見て中欧への直行列車による輸送サービスを一層拡充する考えを示した。

 また、ビジネス分野における中国・欧州間の交流は双方の協力・発展を促進する上で極めて重要だとし、「特に今、世界はこれまで以上に協力を強化する必要がある」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News