記事の内容と直接関係ありません(写真=gettyimagesBank)(c)MONEYTODAY
記事の内容と直接関係ありません(写真=gettyimagesBank)(c)MONEYTODAY

【10月03日 KOREA WAVE】韓国の精神疾患者の半数以上が非首都圏に居住しているのに、治療する病院のほとんどが首都圏に集中していることがわかった。

国民健康保険公団の資料によると、精神疾患と診断された患者数は2017年の約340万人から昨年は465万人へと、5年間で約37%増加した。

特にソウル、仁川(インチョン)、京畿道(キョンギド)を除いた非首都圏患者は半分以上の51%(238万7701人)だった。

しかし、精神疾患者のための医療インフラは、大半が首都圏に集中している。保健福祉省の精神疾患持続治療モデル事業参加機関87カ所のうち36カ所(41%)はソウル、仁川、京畿道地域にある。

精神疾患者が入院せずに治療とリハビリサービスを受けられる「昼間病棟管理料モデル事業」参加機関64カ所のうち27カ所(42%)も首都圏にある医療機関である。

精神疾患者が18万人を超える全羅南道(チョンラナムド)には、このモデル事業参加機関が一つもない。精神疾患者が8万人の蔚山(ウルサン)と3万人の世宗(セジョン)も同じだ。

このような問題で救急救命室への移送が遅れる事例も多数発生した。消防庁の昨年から今年3月までの「市道別応急移送時間遅延上位20事例」資料によると、精神疾患者病院選定地域への応急移送が120分以上かかった31件のうち30件が非首都圏で発生した。

医療インフラが不足している地方に居住する精神疾患者の場合、応急医療支援団「救急室のペンペンイ」を回って他の地域の病院に行く事例も頻繁に発生した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News