【9月27日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元米国務長官は26日、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、北大西洋条約機構(NATO)の拡大が進んでいることについて、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の自業自得だと皮肉った。

 クリントン氏は、国務省で自身の公式肖像画の除幕式に出席。その際にNATO拡大の進展について、「おあいにくさま、ウラジーミル、自業自得だ」「争点になっているが、以前から言い続けてきた通り、NATO加盟は強制ではない。自ら望んで選択する人々がいるのだ」と述べた。

 フィンランドとスウェーデンは、ロシアが2022年2月にウクライナに侵攻したのを受け、NATOへの加盟を申請した。ウクライナもNATO入りを希望しているが、実現は難しい状況にある。NATOは、加盟国が攻撃を受けた場合、全加盟国が防衛を支援する義務を負う。

 プーチン氏は、ウクライナがNATOに接近したことを侵攻理由に挙げている。侵攻開始以降、西側諸国はウクライナに数十億ドル規模の武器を供与するなど強力に支援している。(c)AFP