【9月26日 AFP】サッカースペイン女子代表のマリオナ・カルデンティ(Mariona Caldentey)は25日、「自分たちにふさわしいと思える状況」下で来年のパリ五輪に出場できることを望んでいると語った。

 スペインが優勝した8月のW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)では、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長が優勝メンバーのヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスをして前代未聞の騒動となった。

 ルビアレス氏は先日辞職に追い込まれたが、スペイン代表メンバーの多くが連盟の改革を要求してUEFA女子ネーションズリーグ(UEFA Women's Nations League)の招集をボイコット。これでパリ五輪の出場権獲得が危ぶまれる状況に陥るなど、スペイン政府も巻き込んだ双方の対立によるストライキは前週まで続いていた。

 大会の上位2チームがパリ五輪の出場権を得られるネーションズリーグで、スペインは22日に行われたグループ初戦でスウェーデンに勝利。26日にスイス戦を控えている中で、カルデンティは「私たちは物事を前進させ、向上し続けていくことを望んでいる。これからも、ずっとこの同じ事のために闘い続けていく」と語った。

「起きたことを繰り返したくない。多くのストレスを感じるすごくつらい日々を過ごしてきた。私たちは勝って五輪に出られることを望んでいる。でも、それは自分たちにふさわしいと思える状況でのこと」

「連盟、スペインスポーツ評議会(CSD)、そして選手たちは、前進するための改革を誓っている。私たちは全てがうまく行き、より穏やかな道のりでサッカーを楽しみ続けられることを願っている」 (c)AFP