杭州アジア大会、開会式のバーチャル花火に拍子抜け
このニュースをシェア
【9月25日 AFP】開会式で花火が打ち上げられると大いに盛り上がるが、中国・浙江(Zhejiang)省杭州(Hangzhou)市で開幕した第19回アジア競技大会(19th Asian Games、Asiad)の花火はバーチャルだったことから、現地で見ていた人々の間に落胆が広がった。
23日に行われた開会式では、各国の要人が出席する中、習近平(Xi Jinping)国家主席が開会を宣言したが、杭州市は環境への懸念を理由にデジタルを駆使した花火を採用。
バーチャルな花火の合成映像により、生中継の視聴者には市内全体で花火が打ち上げられているように見えた。
一方、中国系SNSの微博(ウェイボー)では、花火を見るために杭州オリンピックスポーツエキスポセンター(Hangzhou Olympic Sports Expo Center)の近くに集まっていた人々が拍子抜けした様子を捉えたコミカルな動画が拡散した。
ある動画では、興奮気味の地元住民がスタジアムに携帯電話のカメラを向け、一斉にカウントダウン。「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…何もない?」という声とともに苦笑が広がった。
付近の川の対岸で撮影された別の動画では、何も起きないスタジアム上空と、他の人の携帯電話に映し出された中国中央テレビ(CCTV)によるド派手なバーチャル花火が交互に捉えられている。撮影している人物は笑いながら、「私たち、何のために待機していたんだろう」と話していた。
大会主催者は先に、バーチャルショーの方が二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるとして、花火はないと発表していた。(c)AFP