【9月22日 AFP】2018年に元パートナーの女性に暴行したとして、有罪判決を受けたサッカー元ドイツ代表DFのジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)被告について、独ミュンヘン(Munich)の上級地方裁判所は21日、二審の有罪判決を破棄して再審を命じた。

 ボアテング被告は、カリブ海でのバカンス中に双子の娘の母親である元恋人に暴力を振るうなどした罪に問われ、21年に有罪判決を受けた。昨年11月の二審でも有罪判決を支持されたが、罰金は一審の180万ユーロ(約2億8000万円)から120万ユーロ(約1億9000万円)に減額された。

 この判決には原告、被告ともに控訴していたが、今回裁判所は手続き上の誤りがあったとする被告側の訴えを認め、裁判のやり直しを命じた。

 再審で原告側が勝訴すれば、ボアテング被告は二審よりも厳しい判決を受ける可能性がある。

 2014年に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)優勝メンバーのボアテング被告は、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に10年間所属した後、2021年にフランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)に加入。現在は無所属となっている。(c)AFP