仏主将デュポン、危険タックルで顎骨折の疑い ラグビーW杯
発信地:マルセイユ/フランス
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【9月22日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に出場しているフランス代表のファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)ヘッドコーチ(HC)は21日、主将のSHアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)が、試合中に受けた危険なタックルで顎を骨折した可能性があることを明らかにした。
デュポンは、96-0で大勝した同日のナミビア戦の46分にヨハン・デイゼル(Johan Deysel)から頭からタックルを受け、右の頬骨を痛めた様子で試合を後にした。
ガルティエHCは試合後の会見で「顎にひびもしくは骨折の疑いがある」と説明し、検査の結果を待つとコメント。デュポンが負傷したことで、計14トライでの記録的な大勝に少し水を差された気分だと認めた。
世界屈指の選手と評価されているデュポンが離脱することになれば、W杯初制覇を目指している開催国フランス代表にとっては大打撃となる。
フランスのFLシャルル・オリヴォン(Charles Ollivon)はデイゼルのタックルの危険性を主張。「かなり遅いタイミングで、頭を直撃させていた」と振り返り、「それはすぐに誰の目にも明らかだった」と話した。
一方、ナミビアを率いるアリスター・クッツェー(Allister Coetzee)HCは、デイゼルのタックルは「不運なアクシデント」だったと擁護。「試合の流れの中で起きたことだ」とし、「故意ではない。あっという間の出来事だった」と述べた。(c)AFP/Luke PHILLIPS