【9月21日 AFP】中国国営新華社通信は21日、ロシアを訪問中の王毅(Wang Yi)共産党政治局員兼外相がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対し、「複雑な国際情勢」に直面する中、両国は協力深化に努めなければならないと述べたと伝えた。

 新華社が英語で出された声明として報じたところによると、20日にサンクトペテルブルク(St. Petersburg)でプーチン氏との会談に臨んだ王氏は、「世界は急速に多極化に向かっている」と発言。

「経済のグローバル化は向かい風を受けており、一方的な行動は持続可能ではなく、覇権主義は潮流にそぐわない」と指摘した王氏は、「両国は多面的・戦略的な協力を強化し、正当な権利と国益を守り、公平かつ公正な国際秩序を促進していくため、改めて尽力していく必要がある」と述べたという。

 ロシア大統領府の発表によると、王氏の発言を受けてプーチン氏は、「多極化する世界において、われわれの立場は一致している」と応じた。プーチン氏はまた、10月に開催される中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の関連行事に合わせ、習近平(Xi Jinping)国家主席からの訪中の招待を「喜んで受け入れた」という。

 プーチン氏は、来月北京で予定されている第3回一帯一路国際協力サミットフォーラムに出席するとの見方が強まっている。ただし、サミットの具体的な日程は現時点で公表されていない。(c)AFP