■反応はさまざま

 アシュトンシリロ氏に対するウクライナ市民の反応はさまざまだ。中には「私という人間のある側面が、ウクライナ社会に受け入れられているのか」と尋ねてくる人もいると話した。

 ウクライナは最近では、LGTBQ(性的少数者)に対して寛容になっている。ゲイパレードが開催され、軍は性的少数者の入隊も認めている。

 アシュトンシリロ氏はウクライナ到着後、東部ハルキウ(Kharkiv)州で取材や市民活動をしていた。

 ハルキウ州の大部分はロシアの占領下となり、頻繁にミサイルで攻撃されるようになった。

「戦争犯罪やロシアによるテロ行為を間近で目撃したことによって、中立的な観察者だった私が、戦闘員になることになった」「兵士として、そして体制内からできることがもっとあると感じた」

 クリミア(Crimea)のイスラム系少数民族クリミア・タタール人部隊へ入隊し、衛生兵となった。コールサイン「ブロンド」として、戦闘に参加することもあった。

 アシュトンシリロ氏は、すぐにロシアに目を付けられた。

 ロシアは今年に入ってからアシュトンシリロ氏への攻撃を強めたという。

「私が前線にいると分かると、ロシアは私のいる部隊を積極的に探すようになった」と話した。

 軍はアシュトンシリロ氏に前線から離れるよう命じ、広報部門で働くよう提案してきた。初めは気が進まなかった。仲間を置き去りにすることに罪悪感があったのだ。

「私はキーウに来たくなかった。100%嫌だった。東部の部隊にとどまりたかった」と語った。

「だが、われわれの現在の任務は、情報戦を遂行することだ」 (c)AFP/Anna MALPAS