(c)MONEYTODAY
(c)MONEYTODAY

【09月21日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子が19社の関係会社と共に今年下半期の採用に乗り出した。世界的なビッグテック企業がこぞって投資・雇用を減らす中、5年間で8万人を採用する計画に踏み切った。不況克服に向けた技術力を確保し、新事業部門の競争力を強化したい考えだ。

サムスングループ20社は18日まで公開採用を進めた。2018年に発表した、3年間で4万人を採用する計画を達成し、今回の「5カ年計画」にも拍車をかけている。2019年6月に10万5044人だった従業員数は6月時点で12万4070人に増えた。

これはインテルやマイクロンなど主要企業が雇用・投資を縮小する動きとは対照的だ。インテルは今年、人員削減と事業整理などで30億ドル(約4433億円)を削減する方針。また、マイクロンは5万人余りいる従業員の約10%を削減すると発表した。中国の長江存儲科技(YMTC)は年明けに10%以上の職員を削減したという。

サムスンが不況にも関わらず採用を増やすのは、人材を確保してこそ競争力を強化できるという判断からだ。特に半導体システム拡張のため生産施設に大規模な投資を続けており、人材を必要としている。

こうした状況から、サムスン電子は昨年、海外投資としては過去最大の22兆ウォン(1ウォン=約0.11円)を米テイラー・ファウンドリー(委託生産)工場につぎ込んだ。国内でも龍仁(ヨンイン)半導体工場群を造成するために総額計300兆ウォンを投入する。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News