【9月24日 CGTN Japanese】中国中部の江西省(Jiangxi)でフードデリバリー(料理配達員)に従事する男性がこのほど、うつ病の妻と幼い子どもを連れて仕事に臨んだ光景がSNSなどで感動を呼びました。

 男性は普通の3人家族で、妻の雅さん(仮名)は1年前にうつ病と診断されました。フードデリバリーに従事する男性は、妻を家に残すことをかわいそうと思い、妻子を連れて仕事をすることにしました。1歳未満の子どもを胸の前に抱っこして、妻を電動バイクのタンデムシートに乗せ、妻にも丁寧にヘルメットをかぶらせ、デリバリーバッグを足踏みの位置に置きます。こうして家族3人を乗せたピンク色の電動バイクが街中を走り回り、料理を客に届けます。その過程で、男性は妻の心の支えになっています。男性はいつも妻の声にしっかりと耳を傾け、勇敢に立ち向かうよう励ましています。妻は次第に自信を取り戻し、病状は安定しています。家庭の重荷をすべて1人で担うこの心温まるシーンは、人々を感動させています。

 多くのネットユーザーは、責任感の強いこのよい夫、よい父親に感動し、「泣いた。夫の行動は妻の心を救った。家族の付き添いはうつ病患者にとっていい薬だ。出前のお兄さんの気の利いた世話で、妻はきっと回復することができると信じている」「家庭の責任を一身に背負う夫はうつ病の妻を連れて仕事をする。この人を選んだから、死ぬまで付き添う。お兄さんに『いいね』を送りたい」などのコメントが多数寄せられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News