【9月14日 CGTN Japanese】杭州アジア大会の聖火リレーが12日、中国南東部の浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)で行われ、聖火ランナーの列の中で、笑顔を見せる女子大生が注目を集めました。「刺された女子大生」として、その勇敢さが絶賛された崔訳文さん(24才)です。彼女は、聖火リレーを通してより多くの信念と勇気を伝え、勇気と正義の精神を広めたいと語りました。

 2019年3月10日の夜、崔さんと同級生の女性が夜の自習を終えて寮に戻る途中、1人の男がナイフを持って崔訳文さんの隣にいた同級生の女性に突進しました。それを見た崔さんはすぐに同級生を押しのけましたが、自分は2度刺されました。すると犯人は追いかけてきて、崔さんの同級生を何度も刺しました。この時、崔さんはやせ細った体で同級生をかばい、結局、自分は8度も刺され、肝臓を貫通するなどの重傷を負いました。その同級生も16回も刺されました。崔さんの助けがなれば、大変なことになっていました。

 崔さんは、「あまりにも危険な状況だった。助けを求めたり、警察に呼んだりするのは間に合わなかった。もし私が彼女を守らなかったら、彼女は死んでいたかもしれない」と当時の状況を振り返りました。

 崔さんは今年の9月1日に警察官となり、懸命に働き、地に足をつけて市民たちに奉仕することで、より多くの人々を助けたいと願い、「プロとして警察の誇りになりたい」と語っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News