【9月14日 AFP】来週開幕を迎える第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)に、計191人の北朝鮮選手団が参加することを大会主催者が明らかにした。同国の3年以上にわたる世界のスポーツ大会からの孤立が解消される準備が整ったことが示唆されている。

 公認メディア向けの大会ウェブサイトでは、陸上や体操、バスケットボール、サッカー、ボクシング、重量挙げなどの競技に出場する北朝鮮の選手が掲載されている。

 北朝鮮は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)発生を受けて、すでに厳重だった国境を封鎖。その影響で、2021年に延期された東京五輪を欠場していた。これを受けて国際オリンピック委員会(IOC)は、2022年北京冬季五輪への北朝鮮の参加を禁止していた。

 パンデミック発生以来、国内選手の海外派遣を行っていなかった北朝鮮だが、最近では国境制限が若干緩和される兆しがあり、先月にはテコンドーの選手団がカザフスタンで行われた大会への渡航を許可されていた。

 中国・杭州(Hangzhou)で行われるアジア大会は23日に開幕を迎えるが、競技は19日から開始され、同日に北朝鮮はサッカー男子で台湾と対戦する。(c)AFP