【9月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は3日、中国・杭州(Hangzhou)で今月行われる第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)でのロシアとベラルーシの選手の出場について、計画は「実現不可能」と結論付けた。

 2022年2月のウクライナ侵攻以来、両国の選手は多くのスポーツ大会から締め出されているが、個人選手の大会参加は一定の制限化で認められている。またIOCは今年初め、24年パリ五輪に中立の立場で選手が参加する道を検討するべきと述べていた。

 7月にタイ・バンコクで行われたアジアオリンピック評議会(OCA)総会では、五輪参加資格基準を得るためにロシアとベラルーシの選手最大500人の参加を認めることが決議された。

 しかし、IOCの広報担当者はこの日、「2023年のアジア競技大会にロシアとベラルーシのパスポートを持つ選手が参加するという構想は、2022年12月の五輪サミットで議論されたように検討されたが、技術的な理由により実現不可能だった」と述べている。

 アジア大会は今月23日に開幕し、10月8日まで開催される。(c)AFP