【9月14日 AFP】フランス南西部ボルドー(Bordeaux)のレストランでイワシ料理を食べた女性がボツリヌス症で死亡した。他にも12人が病院で治療を受けている。保健当局が13日、明らかにした。

 ボツリヌス症は通常、適切に保存されていなかった食品を摂取することで発症する。

 ボルドーの病院によると、女性はパートナーとパリ近郊に戻った後、最寄りの病院を受診したが、自宅で死亡した。女性のパートナーはまだ集中治療室(ICU)にいるという。

 13日時点でまだ12人が治療を受けており、うち5人は呼吸器につながれていると保健当局は述べた。12人には外国籍の患者が多く含まれているという。

 全員が今月4日から10日の間に、ボルドーのレストラン「チン・チン・ワイン・バー(Tchin Tchin Wine Bar)」で食事をしていた。

 保健省の保健総局(DGS)によれば、全員が、店主によって瓶詰め保存されていたイワシを食べた。

 DSGは、現在も同店での調査は続いているとし、またボツリヌス症には数日の潜伏期間があり、感染者が他にもいる恐れがあるとしている。

 また、計25人が同店でイワシ料理を食べた可能性があり、現在、連絡を試みている。

 店主は地元紙に対し、イワシの入った瓶を開けた時に「強烈な臭い」がしたため、何個かを捨てたとし、その一方で状態が良さそうなものは「客に提供した」と話している。

 当局はさらなる検査のために残りのイワシを押収した。(c)Karine ALBERTAZZI