ワニ70頭、洪水被害の養殖場から「脱走」 中国
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【9月12日 AFP】中国当局は12日、数日前から洪水の被害を受けている広東(Guangdong)省茂名(Maoming)で多数のワニが「脱走」し、捕獲作戦が行われていると明らかにした。
中国南部は、先週接近した台風の影響で豪雨に見舞われ、各地で洪水が発生した。
現地メディアの報道によると、洪水により茂名市内にあるワニの養殖場の池があふれ、70頭以上が逃げ出した。
現地の非常事態当局はAFPの電話取材に対し、依然逃げているワニの数や、これまでに捕獲された数については明かさなかった。
大衆紙の新京報(Beijing News、電子版)が公開した動画には、体長2メートルほどの多くのワニが、口を赤いテープで閉じられた状態で道路をはう様子が映っていた。
中国では皮をとるためにワニが養殖されている。肉も食用にされ、伝統薬の材料として使われることもある。
公共ラジオ局の中央人民放送(CNR)によると、今回豪雨に見舞われた地域には「ワニのテーマパーク」や「国内最大の繁殖施設」がある。(c)AFP