【9月12日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)連邦管区ノボシビルスク(Novosibirsk)州で12日、ウラル航空(Ural Airlines)のエアバス(Airbus)A320型機が緊急着陸した。

 当局によると、同機は乗客乗員167人を乗せ、黒海(Black Sea)沿岸のリゾート都市ソチ(Sochi)から、同管区内の都市オムスク(Omsk)に向かっていた。

 当局は、ノボシビルスク州内の草原に緊急着陸した同機を捉えた映像を公開。緊急脱出スライドが出た機体や、付近に立つ人々の姿が映っている。死傷者はいないとしている。

 ロシア連邦航空局(Rosaviatsia)は、「モスクワ時間午前5時44分(日本時間同11時44分)、ウラル航空のエアバスA320型機が緊急着陸に成功した」と発表。乗客は全員最寄りの村に滞在しており、手当てを必要とした人はいなかったという。

 ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)は、航空安全規則違反で捜査を開始。ただし、緊急着陸は「技術的な理由」によるものだったとしている。

 ウクライナ侵攻で西側諸国が制裁を科す中、ロシアの航空業界は機体の修理部品の調達に苦労している。(c)AFP