人道支援NGO車両に攻撃、救援活動従事者2人死亡 ウクライナ東部
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【9月11日 AFP】ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州で9日、人道支援組織のメンバーら4人が乗る自動車が攻撃を受け、カナダ人とスペイン人の救援活動従事者が死亡した。
ウクライナ国防省は、人道支援NGO「ロード・トゥー・リリーフ(Road to Relief)」に所属するスペイン出身のエマ・イグアルさんとカナダ出身のアンソニー・イナットさんが、ロシア軍の攻撃を受けて死亡したと発表した。
ロード・トゥー・リリーフはインスタグラム(Instagram)に救援活動従事者4人が乗った車両が9日朝、東部チャシウヤール(Chasiv Yar)で「ロシア軍の攻撃を受けた」と投稿。同乗していたドイツ人とスウェーデン人のボランティアも負傷したことを明らかにした。
投稿によると「直撃を受け車両は横転し、炎上した」という。
これを受けウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は10日、犠牲者に追悼の意を示した。
「人命を尊重し、テロを阻止して悪に打ち勝つことが人類共通の道徳的義務と考える世界の人々にとって、ウクライナに対する戦争がいかに身近なものであるかを、このロシアによる攻撃は示している」と述べた。(c)AFP