【9⽉10⽇ Peopleʼs Daily】中国では、初の国産大型クルーズ船の初の試験航海が順調に終わった。国産大型旅客機「C919」が就航した。世界初の16メガワット洋上風力発電ユニットの取り付けが完了した。中国の産業は今年に入り着実に発展し、産業の高度化が進行している。

 農業分野では2023年上半期、野菜、果物、肉類、卵類、牛乳類の供給は十分で、夏の収獲分の主食類は豊作だった。工業分野では7月、全国の一定規模以上の工業企業による付加価値は前年同月比で3.7%増加した。サービス業は全体として速い成長を維持し、7月のサービス業生産指数は前年同月比で5.7%上昇した。

 今年に入ってから、製造業ではハイエンド化の発展態勢が鮮明になった。年初来7月までの装備製造業の付加価値は前年同期比で6.1%増加し、それまでと同様に工業全体の成長率を上回った。中でも電気機械や自動車などの高度な技術を多く必要とする分野の成長は速く、工業生産の安定した回復と産業構造の改善や高度化を力強く支えた。

 比亜迪(BYD)は8月9日、世界の自動車メーカーとして初めて、500万台目の新エネルギー車をラインオフした。中国自動車工業協会によると、1―7月には中国の新エネルギー車の生産と販売のいずれもが前年同期比で約4割増加し、市場シェアは29%に達した。

 トラックは工場入構時に通信アプリでチェックインし、コードを自動スキャンして出荷品の金属板が積み込まれ、重量を測定してから工場を離れる――。一連の流れは実に整然としている。山東富海材料科技の工場ではインダストリアルインターネットプラットフォームを活用して製品を出荷している。倉庫保管効率が15%向上したという。

 今年になり、中国の戦略的新興産業であるリチウム電気、太陽光発電、新エネルギー自動車などの発展が加速している。中国マクロ経済研究院産業経済技術経済研究所の洪群聯(Hong Qunlian)研究員によると、第2四半期(4―6月)には新エネルギー自動車分野の景気指数が前年末比11.7%上昇の143.7、新エネルギー産業分野では13.3%上昇の149.4に達した。

 国家情報センター経済予測部産業経済研究室の魏琪嘉(Wei Qijia)主任は、「今年に入ってから、戦略的新興産業の伸びは良好で、景況と信頼感が鮮明に回復しました」と説明した。第2四半期には戦略的新興産業における企業家信頼感指数は前年末比6.7%上昇の131.3、業界景気指数は同2.3%上昇の126.0だった。

 中国経済は発展の巨大な強じん性と潜在力を備えており、長期的に好調に推移する基盤は不変だ。中国は系統的に施策を講じ、持続的に推進し、現代化産業体系の建設を加速している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News