スペイン女子リーグ選手がストライキへ 賃金改善交渉が暗礁
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【9月8日 AFP】スペインサッカーの女子プロリーグ「リーガF」の選手会は7日、賃金改善交渉が暗礁に乗り上げたため、ストライキに踏み切る見込みだと発表した。
スペインサッカー選手協会(AFE)と女子サッカー選手会「Futpro」を含む5組合は、8~10日にかけての今季第1節と15~17日にかけての第2節でのストライキを呼び掛けている。
組合側は最低賃金の引き上げを年俸2万3000ユーロ(約364万円)からとするよう要求を引き下げたものの、リーガFは年俸2万ユーロ(約316万円)以上の引き上げを拒否したという。現在のリーガF選手の最低賃金は1万6000ユーロ(約253万円)となっている。
発表の中で組合側は、「昨日のリーガFの選手たちとの会合の結果、選手側は使用者側の提案を受け入れがたいと考えており、当初の提案から年間2万3000ユーロに引き下げたにもかかわらず、ストライキを維持しなければならないことを悲しんでいる」とし、「忘れてはならないのは、審判よりも収入が少ないことだ」と述べた。
昨季は審判のストライキによりリーガFは第1節が中止された。リーガFは審判へより高い試合給を支払うことで合意し、その後スペイン政府が審判の退職基金に寄付を行うと発表している。
スペイン女子サッカーはW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)で代表チームが優勝したことで脚光を浴びたが、表彰式でスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長が、同国代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇に無理やりキスをしたことで世界中から非難を浴び、その勝利に泥を塗った。(c)AFP/Rik Sharma