【9月8日 CNS】「以前は季節が変わるたびに広州市(Guangzhou)や杭州市(Hangzhou)に買い付けに行っていたが、ここ数年は武漢市(Wuhan)の漢服の流行が大幅に若返り、新しい買い付け地の選択肢になった」。中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)から来た衣料品店主の鄭徳(Zheng De)さんは、武漢市漢正街(Hanzhengjie)で新しい秋冬物の衣類を仕入れていた。

「雲尚・武漢国際ファッションセンター秋冬新製品フェスティバル」には、漢服を扱う数百店舗が出店し、数万着の新作秋・冬衣料が販売された。ダウンジャケットやオーバーコート、ジャケットが店頭に整然と陳列され、国内の業者に加えてベトナムやオーストラリアなどの国々からも買い付けに来ている。

 かつて小さな商店が集まっていた漢正街は近年、国内外のファッションデザイナーやアパレルブランドが集まる大通りになった。漢服紳士服ブランド 「X元素」の羅景(Luo jing)さんは、「漢正街二世」だ。彼が子どもだった頃、両親は漢正街で商売をしていたが、当時は実用的な衣料品を販売していた。両親の衣料品事業を引き継いだ彼は現在、5人のデザイナーを雇い、若者を中心に斬新なファッションを販売している。

 別の漢服紳士服ブランドでは、今年の服装は品質とスタイルを向上させ、秋・冬の新モデルを100以上開発した。6月時点で30万枚以上の注文を受けており、年間100万枚を突破しそうだという。

 武漢漢服紳士服商工会議所の担当者は、「若い世代の漢服人気は大きな流行になっており、漢正街の漢服市場規模は年間1000億元(約2兆円)を超え、武漢は杭州と広州と並び立っている」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News