ロシア軍ヘリ操縦士、侵攻に反対し亡命 ウクライナ情報総局
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【9月5日 AFP】ウクライナ国防省情報総局は4日、ロシアによる侵攻に反対してウクライナに亡命したとするロシア軍のヘリコプター操縦士の氏名を公表し、今回の亡命はウクライナ側が主導した「長期間にわたる特殊作戦」だったと明らかにした。
同局によると、亡命したのはロシア極東・沿海(Primorye)地方の「第319ヘリコプター連隊」に所属していたマクシム・クズミノフ(Maxim Kuzminov)氏(28)。
ウクライナ側はまず、クズミノフ氏がロシアによるウクライナ侵攻に否定的であることを確認した後、同氏に働き掛けて亡命を促し、「最高機密」扱いとされたこの特殊作戦を遂行した。
同局は、クズミノフ氏がヘリでウクライナ入りするのを支援。同じヘリにはさらに乗員2人が搭乗していたが、亡命計画については把握しておらず、ウクライナ到着後に投降を拒否し死亡したという。
同局が公開した動画には、クズミノフ氏とされる若い男性が映っている。この中で男性は、「ウクライナ情報当局の代表者に接触し、自分の状況を説明した」と述べ、ウクライナ側から「身の安全の保証、新たな公文書、金銭的補償、報酬が約束された」と話している。
ウクライナ政府によると、クズミノフ氏の家族にも「安全の保証」を与え、家族はすでに「ウクライナに無事到着している」という。(c)AFP
