【9月5日 AFP】サッカーブラジル代表のFWアントニー(Antony Matheus dos Santos、23)は4日、元交際相手への暴行疑惑が浮上したことを受け、2026年W杯北中米大会(2026 World Cup)南米予選のメンバーから外れた。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーするアントニーを招集外とした理由について「被害者とされる人物をはじめ、選手とブラジルチーム、CBFを守るため」と説明した。

 8日のボリビア戦と12日のペルー戦に向けては、代わりにアーセナル(Arsenal)に所属するガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)がメンバー入りした。

 ブラジルメディアでは、アントニーが元恋人と交わしたとされるメッセージアプリの会話の内容が報道され、アントニーはその中で相手を脅迫した疑惑が持たれている。アントニーはやり取りの中で、「蹴りと暴行」を受けたとして謝罪を要求した元恋人に対し、「申し訳ない」と答えている。また、元恋人は頭部に傷を負ったとみられる写真も公開している。

 アントニー本人は同日、インスタグラム(Instagram)で元恋人への暴力を否定し、自身は「虚偽の告発の犠牲者」だと主張した。(c)AFP