【9月4日 AFP】仏移民局(OFII)のディディエ・レシー(Didier Leschi)局長は、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)に抑圧され、「身の危険がある」同国の女性5人を航空機でフランスに退避させたとAFPに明らかにした。4日にパリに到着するという。

 レシー氏によれば、「アフガニスタン社会で要職にあるか、欧米人と緊密にやり取りをしている女性」に対し、特別な配慮をするよう大統領令が出されている。今回、パリに到着する5人は、大学の元理事、NGOの元顧問、元テレビ司会者、アフガニスタンの首都カブールでひそかに運営されている学校の教師らで、うち1人は子ども3人を伴っている。

 いずれも、2021年にタリバンが復権した際に西側諸国に飛行機で退避できず、隣国パキスタンに一時逃れた。その後、フランス当局が避難する手はずを整えたという。

 レシー氏は、フランス入国後は住まいが用意され、難民認定申請の手続きが行われると説明した。

 同様の経歴を持つアフガニスタン人女性には、今後も同様の措置が取られる可能性が高いとしている。(c)AFP