ウクライナ、ロシア参加ならパリ五輪ボイコットも IOC方針に反発
発信地:パリ/フランス
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【1月27日 AFP】ウクライナのワジム・フトツァイト(Vadym Goutzeit)青年スポーツ相は26日、ロシアとベラルーシの選手が2024年パリ五輪への出場を認められた場合、ウクライナは大会のボイコットも辞さないと警告した。
ロシアがウクライナ侵攻を開始した昨年2月以降、ロシアと同盟国ベラルーシは大半の五輪競技から除外されているが、国際オリンピック委員会(IOC)は25日、両国選手のパリ五輪参加を認める「道筋」を検討していることを明らかにした。
これを受けて、フトツァイト氏はフェイスブック(Facebook)を更新し、「許容できない」動きだと反発。「自分たちの立場は変わらない。ウクライナで戦争が続いている限り、ロシアとベラルーシの選手は国際大会に出場するべきではない」とし、「われわれの声が届かなければ、五輪をボイコットして参加を拒否する可能性を排除しない」と投稿した。
英国やデンマークもIOCの方針を強く非難している一方で、パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は中立の立場であることを条件に、ロシア選手のパリ五輪出場を支持する姿勢を示した。大会組織委員会は、現時点ではコメントを出していない。
また、アジア・オリンピック評議会(OCA)は26日、今年の第19回アジア競技大会(19th Asian Games、Asiad)でロシアとベラルーシの選手に出場機会を与えることを提案した。両国の選手はアジアの大会で五輪の出場資格を満たし、パリ大会に参加できる可能性があるため、OCAの申し出は大きな動きといえる。(c)AFP/Guy JACKSON