【9月1日 AFP】フランスの首都パリは1日、電動キックボードのシェアリングサービスを廃止した。サービスをめぐっては、歩行者の邪魔になるとして強い批判が上がる一方で、廃止を残念がる声も出ていた。

 パリでは4月、電動キックボードを乗り捨てできるシェアリングサービスの継続の是非を問う住民投票が行われ、圧倒的多数で廃止が決まった。ただし、投票率はわずか7.5%だった。

 サービスの全面的な廃止に踏み切ったのは、欧州諸国の首都としてはパリが初めて。

 同市では過去5年間にわたり、歩行者の間を電動キックボードで走り抜けたり、歩道や交差点に乗り捨てたりする行為が問題になっていた上、事故も相次いでいた。

 サービスを提供していた複数の企業は、キックボード1万5000台を段階的に撤去してきた。パリで使われていたキックボードは、修理・整備された後、欧州内外の都市に送られる予定。

 これらの企業はすでにパリで自転車のシェアリングサービスを展開しており、キックボードからの乗り換えに期待を示している。(c)AFP/Yann SCHREIBER