【8月30日 CGTN Japanese】日本が24日から放射能汚染水の海洋放出を開始したことで、中国の各大手オンラインプラットフォームでは放射線測定器が売れ筋商品になっています。中国最大のショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」の人気商品検索データによると、放射線測定器など関連商品の検索件数はここ1週間で232%増加したということです。

 関連商品の価格は200元から1000元(約4000円~2万円)までさまざまです。これら商品の説明には、食品、化粧品、海鮮、鉱石、大理石などを対象に、X線、ベータ線を含む放射線を測定できると表示しています。複数の店舗のカスタマーサービスによると、最近は注文が集中して在庫がなく、出荷までには時間がかかりそうだということです。

 これに対して、専門家は「放射線の測定には機械による検査だけでは不十分で、サンプルの採取やサンプルの前処理、対応する検査方法の確立も必要だ」との考えを示しました。

 華南理工大学環境・エネルギー学部の張永清(Zhang Yongqing)教授は、測定に当たってはサンプルに含まれる物質ごとに測定方法が異なると指摘しています。例えば、魚の放射性を測定するには、まず非食用部分を取り除き、次に細かく刻んで蒸発皿に置き、加熱して炭化させ、マッフル炉に移して灰化してから測定する必要があります。そのため、一般の人々にとっては、専門知識を持たずに通常の機器で放射能汚染を発見するのは実に困難だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News