【8月28日 Xinhua News】中国のシンクタンク、華頓経済研究院(WEI)はこのほど、上海市で「2023年中国上場企業上位500社ランキング」を発表した。中国の全上場企業を2022年度の利益総額で順位付けしたもので、上位10社には中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国石油天然気集団(CNPC)、中国海洋石油集団(CNOOC)、中遠海運控股(コスコ・シッピング・ホールディングス)、招商銀行、中国移動(チャイナモバイル)、興業銀行が入った。

 首位の中国工商銀行の利益総額は4225億6500万元(1元=約20円)で前年を小幅に下回った。2~5位には中国建設銀行(3820億1700万元)、中国農業銀行(3062億1600万元)、中国銀行(2845億9500万元)、中国石油天然気集団(2132億7200万元)が続き、利益総額が2千億元を超えた上場企業が初めて5社に上った。中国平安保険(集団)は初めて上位10社から外れた。

 上位500社のうち、利益総額が100億元以上となったのは106社、500億元以上は24社、1千億元以上は11社となり、いずれも過去最多を記録した。

 「中国上場企業百強ハイレベルフォーラム」の田暁紅(でん・ぎょうこう)秘書長は、トップ企業が業績を力強く伸ばしたことで、上位500社の利益総額が6兆6千億元を超えたと指摘。ランク入りした企業の中では民間企業が最も多かったほか、中央企業(中央政府が管理する国有企業)の「バラスト」としての役割が鮮明になったとの見解を示した。

 同研究院は2001年に初めて中国上場企業上位500社ランキングを発表した。利益総額(通期決算)に基づき、「より大きく、より強く」という企業の発展理念に基づき、中国上場企業の直近1年の発展状況と業績を評価している。(c)Xinhua News/AFPBB News