中国の外科女医 手書きのイラストで病状を説明
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【8月26日 CGTN Japanese】中国では最近、ある外科女医の手書きイラストが注目を集めています。医学に関するイラストで、鮮明な色彩を施して細かいところまで精密に描かれ、人間の身体の構造や手術プランについて説明されている、科学性と美しさが両立した作品です。
イラストを描いているのは中国中部にある河南省人民病院手足顕微外科の副主任である白輝凱医師です。白医師は幼い頃から絵が好きでした。イラストを描いているのは、患者とその家族に病状をより直観的に伝えようと考えたからです。
白医師は2013年、ある医学会議で発表するために手元の資料を集めて医学イラストを作って会場で投影表示してみました。この方法は大好評を得ました。これをきっかけに、小さい頃から絵を描くのが大好きだった白医師は医学イラストの制作を始めて、10年間も続けてきました。スケッチブックはすでに5、6冊に達し、作品数は計300~400枚に上りました。
白医師は「ほとんどの患者さんとその家族は医学の専門用語に詳しくない。手術前にイラストで説明すれば、病状や治療プランについて理解してもらえるし、不安の軽減やストレスの解消につながる」と説明してくれました。
また、白医師はこの4年間、医学知識の普及を行うSNSのアカウントの運営にも携わっています。白医師は新たなイラストを描く際に、多くの医学文献や資料を調べて、さらに専門医としての知識や経験を踏まえて、イラストの内容や身体の部分の比率などに正確性を期しています。白医師の話では、一般的な医学イラストは30分ぐらいで完成できますが、複雑な場合は3、4時間もかかるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News