【7月5日 CGTN Japanese】中国中部の河南省(Henan)三門峡市(Sanmenxia)盧氏県(Lushi)で3日早朝、洪水によりあるカップルが車ごと流されるということがありました。男性は、ガールフレンドの安全を確保するため、届けられた救命胴衣をためらうことなく彼女に渡しました。

 2人はこの日、結納式のため車で県の人民政府が置かれている町へ向かっていました。突然の豪雨で洪水が発生し、車ごと流され、車の屋根の上で救助を待っていました。救助隊が駆けつけた時はとても危険な状況でした。水の勢いが激しく、車に近づくことができませんでした。そこで、ドローン(小型無人機)を使って救命胴衣を2人に届け、川の両岸に安全ロープを引き、ロープで2人を車から水の流れが緩やかな場所に移した後、クレーンで2人をつり上げて岸に移動させました。

 救助現場の映像を見ると、水の流れはとても急で、車はいつ水没してもおかしくありませんでした。男性はずっと彼女を励まし、背中で水を防ぎ、彼女を抱え込むようにして守りました。ドローンは重量制限のため一度に1人分の救命胴衣しか運べません。男性は救命胴衣が届くと迷わず彼女に着せました。救助隊がロープで救助する際にも、男性はまず彼女を助けるよう頼みました。救助隊員は「当時、水はすでに肩の位置まで上がっていた。生死の瀬戸際にありながら、男性のそのような行動にとても感動した」と話していました。

 救助活動は3時間余り続き、2人は午前10時に無事救助されたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News