EHS216モデル(写真=億航智能)(c)KOREA WAVE
EHS216モデル(写真=億航智能)(c)KOREA WAVE

【08月23日 KOREA WAVE】中国でパイロットなしでも客を乗せて飛行できるドローンが近く商用化される見通しとなった。

中国の科学技術メディア「IT之家」の22日報道によると、「空飛ぶクルマ」の開発・製造を手がける「億航智能(イーハン、EHang)」は、同社の「EH216-S」自律運航ドローンが中国民用航空局の最終型式認証試験飛行を通過したと明らかにした。

同社は「EH-216-S」の適合性検証試験飛行の最終段階が完了し、グローバル電動垂直離着陸機(eVTOL)の堪航性(安全な飛行をするための信頼性)認証において新境地を開いたとしている。

億航智能によると、EH216-Sは自動運航、フルバックアップ、クラスター管理などの技術を備えている。今回の形式認証試験が世界初の無人自律運航eVTOL認証プロジェクトとして、巡航性認証分野で前例のない新たな段階だったとした。

中国民用航空局は2021年1月、EH216-S自律運航ドローンの認証申請を受けており、すでに2年半が経過している。

億航智能はこの間、同局の試験運営指針に従って広州、深圳、珠海、三亜など中国18都市の20地点で9300回以上の低高度旅行テスト飛行を完了した。この過程で、専門AAV運営チームを養成し、デジタル都市航空交通(UAM)運営管理やサービスプラットフォームも開発した。

億航智能の創業者、胡華智・会長兼最高経営責任者(CEO)は「認証前の手続き的な作業がまもなく完了する。商業運営のための踏み台が用意されるだろう」と述べ、商用化の時期が遠くない点を示唆した。

(c)KOREA WAVE/KOREA WAVE/AFPBB News