「どれだけ時間かかろうとも」領土は全て奪還 ウクライナ外相
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【8月17日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は16日、AFPに対し、自国軍はロシア軍に占領されている全ての領土を、どれだけ時間がかかろうとも奪還するとの決意を表明し、これは国民の悲願だと訴えた。
クレバ氏は首都キーウでAFPのインタビューに応じ、「われわれの目標は勝利だ。勝利とは、1991年時点の(ウクライナ)国境の内側にある全領土の解放だ。どれだけ時間がかかろうと構わない」と述べた。
ウクライナ軍は6月、反転攻勢に乗り出したものの、要塞(ようさい)化されたロシア軍の陣地突破を目指す中で苦戦を強いられていると認めている。
クレバ氏は、支援を受ける西側諸国からより迅速な前進を求める圧力は「感じない」と話した。とはいえ、ウクライナ軍の前進スピードについて「コメンテーターや専門家が公の場で議論する声が強まっている」ことは把握していると述べた。
同氏は冗談交じりに、反攻の進展に批判的な人々は、ウクライナ軍を後押しするため「外国人部隊に参加してはどうか」と提案。「現地にいない人が、何もかももっと迅速にと望むのはたやすい」と指摘した。
一方でクレバ氏は、ロシア軍の完全駆逐を目指す上で、自国軍には西側からの兵器と弾薬の安定供給が引き続き不可欠になるとの認識を示した。(c)AFP