中国 海底で「植林」を推進
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【8月20日 CGTN Japanese】中国の多くの沿海部では近年、自然回復と人工修復を結びつける方式でサンゴ礁の生態系保護の推進に力を入れています。
中国最南端の省である海南省(Hainan)の三亜市(Shanya)の沖合いにある熱帯洋上養殖場では、作業員がサンゴの移植や魚礁の調整作業を行っています。サンゴの移植は海底での「植林」にも例えられ、「サンゴの苗」を育ててから栽培エリアに移植するのが主な作業です。同海域では過去5年余りでサンゴ3万5000株以上を移植することで、サンゴ礁が面積5万平方メートル近くにわたって修復され、サンゴ礁や魚、エビ、貝などからなる海洋生物圏が形成されました。
洋上養殖場は海底移植後のサンゴの成長と海域の生態環境を観測するために、7カ所を選んで計14台の水中カメラを設置して、水温、pH値、酸素濃度、濁度などのデータをリアルタイムでモニタリングしています。得られた映像資料と水文データは科学研究機関と共有しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News