(c)KOREA WAVE
(c)KOREA WAVE

【08月16日 KOREA WAVE】韓国ホームショッピングが苦境に立たされている。主要ホームショッピング4社に挙げられるGSショップ、CJオンスタイル、ロッテホームショッピング、現代ホームショッピングの第2四半期(4~6月)売り上げと営業利益が、昨年同期比で、すべて下落しているのだ。

エンデミックによるテレビ視聴人口の減少、物価高、景気低迷のいずれも原因に挙げられる。市場の状況も、毎年増える手数料もそこに加わる。

◇売り上げ・営業利益の同伴下落

CJオンスタイルは売り上げ3457億ウォン(1ウォン=約0.1円)、営業利益187億ウォンで、前年同期比それぞれ1.7%、4.2%の減だ。

ただ、他のホームショッピングと比較した場合、下落幅は最も少ない。ファッションや旅行、レンタルなど季節的需要に積極的に対応し、収益性の高い商品中心のポートフォリオを拡大した結果だ。

また、モバイルへの素早い対応でライブコマースが成長し、テレビやeコマースなど自社チャンネルを有機的に結び付けたワンプラットフォーム戦略が奏功したこともあった。

GSショップは売り上げ2863億ウォン、営業利益273億ウォンで、前年同期比それぞれ12.5%、15%の減。

売り上げはやや減少したが、営業利益はホームショッピング4社で最も高かった。同社は「TV視聴人口の減少とオンライン競争の深化で売り上げが減った。衣類や食品などカテゴリー売り上げの下落で、営業利益も減った」と説明している。

現代ホームショッピングは営業利益が70.3%も下落した。売り上げは前年同期比2.3%下落した2648億ウォンだった。営業利益は80億ウォン。

ロッテホームショッピングは売り上げ2310億ウォン、営業利益20億ウォンで、前年同期比それぞれ15.2%、92.8%下落した。

◇下半期も容易ではない……脱テレビ深刻

消費心理指数が回復傾向を見せているのに、ホームショッピング市場の展望が明るくない。営業利益は下がり続けているのに、送出手数料は上昇傾向にある。

ホームショッピング各社は、それぞれ「脱テレビ」戦略を立てながら実績を挽回しようと努力している。第2四半期、相対的にテレビ依存度が高かったロッテホームショッピングと現代ホームショッピングはユーチューブとモバイルライブ放送を強化している。

ロッテホームショッピングは、キャラクター「ベリーコム(クマ)」や仮想人間「ルーシー」などIP(知的財産権)事業を拡大するなど、独自のコンテンツ制作も強化している。

現代ホームショッピングもモバイルとユーチューブの強化に乗り出した。最近は「価格ネゴ」芸能コンテンツと商品販売を結合した「ディールコマース」コンテンツを公開し、MZ世代(1980年代半ばから2010年ごろまでに生まれた世代)の呼応を得ている。

モバイルで強みを見せているCJオンスタイルは、ショートフォームコンテンツを制作し、商品別コンテンツを高度化している。下半期にはCJオンスタイルの公式ユーチューブチャンネルの改編も進める。顧客との接点を強化するため、エンターテインメント部門とコラボしてドラマなどを披露する。

業界関係者は「下半期実績の反騰のため、各社ごとにファッション商品やモバイルコマース戦略の強化に努めている。市場状況が良くない中でも、ホームショッピング内で競争が激化するだろう」と見通している。

(c)KOREA WAVE/KOREA WAVE/AFPBB News