【8月19日 CGTN Japanese】カンボジアの新型コロナウイルス対策を支援した中国中医薬医療チームのメンバーの最後の2人がこのほど北京に戻りました。これにより、中医薬医療チームの隊員16人は1年2カ月にわたるカンボジアでの医療援助任務を終え、全員が帰国しました。

 カンボジア保健省は、医療チームの医師らにカンボジア王国騎士勲章を授与し、カンボジア国民の健康を守るための努力をたたえました。医療チームが帰国の途に就くに当たり、治療を受けた多くのカンボジア人が自発的に医療チームの見送りに駆けつけました。

 医療チームを見送りに来た患者の中には、国境に近い州からわざわざ駆けつけた母娘もいました。娘のティン・チェンダさんは、病気を治してくれた医療チームメンバーの医師、蒋可さんをきつく抱きしめました。今年22歳のティン・チェンダさんは、「無声の世界」の中で20年近く暮らしてきましたが、中国医療チームのおかげで聴力を取り戻すことができました。

 ティン・チェンダさんは2歳になるまでは話すことも聞くことも問題なくできていましたが、突然の病気で運命が一変しました。

 蒋医師が長年の臨床経験を生かして中医薬の鍼灸(しんきゅう)で治療を行った結果、ティン・チェンダさんの病状は大きく改善したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News