豪グレートバリアリーフ、エルニーニョ現象の影響で再び白化現象の恐れ
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【8月9日 AFP】オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)は9日、同国のサンゴ礁「グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)」で年内にも、エルニーニョ(El Nino)現象による海水温の上昇で、新たに白化現象が起きる可能性があると警告した。
グレートバリアリーフは、2022年に再び白化現象が起きるまで、一部で回復の兆しが見えていた。
AIMSの研究責任者、デービッド・ウオッチフェルド(David Wachenfeld)氏は、「気候変動により白化現象の頻度が増え、被害が深刻化しており、リスクが増えている」と指摘した。
豪気象当局は、今後数週間で全国的にエルニーニョ現象が発生すると予想している。これにより太平洋の海水温が上昇し、サンゴ礁で再び白化現象が起きる恐れがある。
世界では今年4月以降、平均海面水温が続々と更新されている。
グレートバリアリーフの白化現象に初めて警鐘が鳴らされたのは10年で、その後16年、17年、20年、22年に海洋熱波の影響による白化現象が確認されている。(c)AFP