ザンビア監督に不適切行為疑惑、協会「驚いている」 女子W杯
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【8月5日 AFP】サッカー女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)に出場したザンビア代表のブルース・ムワペ(Bruce Mwape)監督が、大会期間中に選手に性的に不適切な行為をした疑いが持たれている件で、ザンビアサッカー協会(FAZ)が4日にコメントを発表し、報道に「驚いている」と述べた。
英紙ガーディアン(Guardian)によれば、ムワペ監督は練習後に選手の胸をもんだ疑いがあるとされている。国際サッカー連盟(FIFA)も詳細は明かさなかったが、ザンビアチームで「不適切行為の疑い」が判明したと発表し、調査を開始している。
ザンビア女子代表では昨年にもチーム内での性的暴行疑惑がソーシャルメディアで浮上したことがあり、その時はFAZが調査を行ったが、調査の結果や何らかの措置が取られたのかなどは不明となっている。ムワペ監督は今大会期間中の記者会見で、その時の疑惑について質問を受けたが、内容は「フェイク」だとし、辞任すべきとの見方も一蹴している。
ニュージーランドの警察は、W杯期間中に起きたとされる「疑惑の事件を把握している」と明かしたが、初期の調査の結果「追加の対応は必要ない」と判断したという。
警察やFIFAも巻き込む事態となっているが、FAZは選手や代表チームから告発は届いていないとし、「今回の監督による不適切行為の疑惑を聞いて驚いている」とコメント。「実際に正式な告発を受けたり、証拠が提出されたりしたら」処分を行う意向だと説明した。また、チームの練習は代表のメディアチームやFIFAの関係者に全て撮影されているが、事件に関して証拠は見つかっていないと付け加えた。
ザンビアは今大会でグループステージ敗退に終わり、すでに帰国している。グループCで日本とスペインに大敗を喫したが、コスタリカを3-1で下してW杯初勝利も記録した。(c)AFP/Martin PARRY