自然の力で住居を冷却、古代の「風の塔」 イラン
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■地下水利システム
ヤズドにはもう一つ、サステナブル(持続可能)建築物がある。地下の井戸や山地から水を引く地下水利システム「カナート」だ。
カナートの専門家ゾーレフ・モンタゼル(Zohreh Montazer)氏は「こうした地下水道は非常に有用だ」「水の供給源となり、住居を冷やし、さらには食品を理想的な温度で保存しておくこともできる」と述べた。
イランでは現在、約3万3000本のカナートが使われていると推定されるが、20世紀半ばの5万本から大幅に減少している。
ユネスコはカナートの減少について、過剰な消費による地下水の枯渇が一因だと指摘している。
イラン当局は近年、ザラック(Zarch)にある、約3000年前に建設されたとされる世界最長・最古のカナートの復元を目指している。
ヤズドでは約70キロにわたり、地下30メートルを流れるカナート網が張り巡らされている。ヤズドのカナートは目の前の課題を思い起こさせるものでもある。
モンタゼル氏は、化石燃料が枯渇すれば、カナートや風の塔など昔の方法で涼をとらなければならなくなると述べた。(c)AFP/Jerome Rivet and Ahmad Parhizi