【8月2日 AFP】イラン政府は1日、猛暑を受け、全土の公務員と銀行員を対象に、2日と3日を休日にすると発表した。国営メディアが報じた。

 気象当局は、多くの都市で気温が40度を超え、南西部では50度前後まで上昇すると予報している。

 国営イラン放送(IRIB)によると、イーラーム(Ilam)、ブシェール(Bushehr)、フーゼスタン(Khuzestan)各州などの多くの都市でここ数日間も45度を超える気温が観測された。

 国営イラン通信(IRNA)によると、政府報道官は「内閣は国民の健康を守るため、水曜日(2日)と木曜日(3日)を全土で休日にするという保健・医療教育省の提案に同意した」と述べた。全国的な「前例のない」熱波を受けての措置だという。

 IRIBによると、西部デフロラーン(Dehloran)では、過去24時間の国内最高気温となる50度を観測。アルダビール(Ardabil)やカスピ海(Caspian Sea)沿岸地域などの北部でも気温は上昇する見込み。

 保健・医療教育省は、熱中症に注意し、午前10時~午後4時の外出を控えるよう呼び掛けている。同省の報道官はここ数日の熱中症患者数について「憂慮すべき」だとコメントした。(c)AFP