【7月30日 AFP】毎年恒例ニュージーランドの鳥ビューティーコンテストの候補に、今年は絶滅した5種が加わる。

「バード・オブ・ザ・イヤー(Bird of the Year)」は絶滅の危機に瀕(ひん)する種に関心を集める目的がある。しかし、2021年にコウモリが候補入りし、優勝までするなど、ここ数年は物議を醸してきた。昨年は他の鳥にもチャンスを与えるため過去2度優勝のカカポ(フクロウオウム)が候補から外され、非難の声が上がった。

 コンテストを主催する環境団体「フォレスト・アンド・バード(Forest and Bird)」は設立100年を記念し、今年のコンテスト「バード・オブ・ザ・センチュリー(Bird of the Century)」では、絶滅した5種を含む75種が候補となると発表した。

 絶滅5種には、最後に目撃されたのが1907年のフイア(ホオダレムクドリ)や、1914年のワライフクロウが含まれる。

「フォレスト・アンド・バード」のニコラ・トキ(Nicola Toki)氏は、絶滅種を加えることで、絶滅の危機に瀕する鳥に興味を持つきっかけになればと期待している。同氏によると、現存する在来鳥類のうち82%が絶滅を危惧されている。

 コンテストの投票は10月末から11月12日まで。翌日に優勝鳥が発表される。(c)AFP