【7月30日 AFP】ロシア出身の女子テニス選手アナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)が29日、チェコ入国を拒否されたため、プラハ・オープン(Prague Open 2023)の予選に出場できないと明かした。

 この件をめぐっては、チェコ内務省が28日、選手名は明かさずに入国拒否を発表していたが、パフリュチェンコワは自身のインスタグラム(Instagram)に「来週のプラハ大会には参加できない。米国でのハードコート大会に向けて準備を続けていく。シンシナティ(ウェスタン&サザンオープン<Western & Southern Open 2023>)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)で会いましょう」と投稿した。

 女子テニス協会(WTA)は、チェコ当局の行為は協会の方針に反すると主張。「国籍がロシアかベラルーシである個々のWTA選手は、中立の立場でツアーへの出場を継続している」とした上で、「それにも関わらず、何人かの選手が次週プラハで予定されているWTA250の大会に出場することをチェコ政府当局に拒否された」と反発している。

「WTAのルールでは、全ての選手が差別されることなく、実力のみに基づき出場を許可されなければならないと定められている」 (c)AFP