【7月29日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は28日、同国のクリスマスの祝日をロシア正教会と同じ1月7日から、12月25日に変更する法案に署名し、同法が成立した。

 ウクライナ議会のウェブサイトは同法案について、「自分たちの伝統と祝日を守って人生を送りたいというすべてのウクライナ人の願いをかなえるための屈することのないアイデンティティー闘争」の成果であり、「1月7日にクリスマスを祝うことを強いるロシアの伝統を放棄する」ことが目的だと説明している。

 ウクライナの宗教は少なくとも17世紀以降、ロシア正教会の影響下にあった。しかし、ウクライナ正教会の一部は2019年、ロシアによるクリミア(Crimea)併合や東部の親ロシア派武装勢力に対する支援をめぐり、ロシア正教会と決別した。(c)AFP