【7月19日 AFP】米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長は18日、ロシア軍に対する反転攻勢の遅れを指摘されているウクライナ軍について、「かなりの」戦力を温存しているとの見方を示した。

 ミリー氏はウクライナを支援する各国によるオンライン会議後の会見で、反攻が停滞しているのではないかという質問に対し、ロシア軍の拠点は、地雷原や対戦車障害物、有刺鉄線、塹壕(ざんごう)などで防備を固められているが、ウクライナ軍は「かなりの戦力をまだ投入していない」と指摘。

「今は戦力を温存しており、時間をかけて慎重かつ着実に地雷原を突破している。厳しい戦いだ」と述べた。

 さらに、反攻を失敗と見なすのは「時期尚早」だと付け加えた。

 会見に同席したロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は、ウクライナ軍に対するてこ入れはまだ終わっていないと強調。現在、ウクライナ軍の3個旅団がドイツで訓練を受け、装備を整えており、「他の地域でも訓練が行われている」と説明した。(c)AFP