「男性」として数十年、残されたのは孤独 アルバニアの「ブルネシャ」
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■大黒柱
ブルネシャの役割ははっきりしている。
「ブルネシャになるという決断は高く評価され、たたえられる」と、人類学者のアフェルディータ・オヌージ(Aferdita Onuzi)氏はAFPに語った。
「男性と一緒に厳しい労働に従事し、一家の大黒柱になると決断した女性たちは周囲から尊敬される。究極の犠牲を払ったと受け止められるからだ」
ブルネシャをめぐっては、性的指向とはあまり関係がないとの考え方で専門家は一致している。
グリシャイさんも、自らの決断にそういった要素は皆無だったと否定する。
人口280万人のアルバニアに現存するブルネシャに関する公式データはない。専門家の間でも、現代社会においては少数が残るのみ、というのが大方の見方だ。
グリシャイさんは「もしかしたら私で終わりになって、これからはブルネシャとして生きることを選ぶ人はいないかもしれない。昔と違い、現代社会には当時のようなプレッシャーはもうない。働きたいと思えばどこででも働くことができる」と話した。(c)AFP/Briseida MEMA and Emmy VARLEY