【7月18日 CGTN Japanese】日本では、1980年代に「無錫旅情」という曲が大ヒットしたことで中国東部に位置する江蘇省(Jiangsu)無錫市(Wuxi)の名が知られています。この無錫市が最近、改めて海外で注目されています。その理由は特産品の水蜜桃です。

 無錫市の陽山鎮(Yangshan)は「水蜜桃の里」として有名です。地元政府は今年、農業支援にさらに力を入れ、桃農家協会を組織し、複数のECプラットフォームと連携して桃の販売と輸出を後押ししています。今年はオンラインで販売された無錫産の水蜜桃の販売量は昨年に比べ10倍程度に達しています。1個500グラムを超える水蜜桃は、中国国内では200元(約3860円)近くで、シンガポールでは308元(約5940円)、ドバイでは508元(約9800円)程度で販売されています。

 陽山鎮の水蜜桃栽培面積は約2533ヘクタールで、適度に機械化された栽培により、桃産業チェーン全体での付加価値額は20億元(約387億円)に迫り、桃農家の一人当たり可処分所得は6万2000元(約120万円)を超えたとのことです。

 また、陽山水蜜桃は昨年の経験を踏まえ、今年も物流大手の順豊(SF)エクスプレスと提携し、無錫を起点とする新たな流通ルート11本追加されたほか、水蜜桃輸送専用機6機が投入され、256本の輸送幹線、1355の村・鎮の発送拠点が設けられ、最も新鮮な陽山水蜜桃が最速で中国全土および全世界に届けられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News