【7月18日 CGTN Japanese】中国最長の川である揚子江(長江)最大の支流「漢江」の水を、中国2番目の川である黄河の最大支流「渭水」に引き入れる「引漢済渭」プロジェクト。この十数年以上の歳月をかけた中国の国家重点水利プロジェクトが16日、中国西部の陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)への送水を正式に開始しました。長江の清流が秦嶺山脈を越え、陝西省関中地区の黄河流域に流れ込むことになります。

 今回の西安への送水は、年間給水能力5億立方メートルの漢江の三河口ダムから取水され、秦嶺送水トンネルを経由し、12時間かけて黄地溝配水ステーションに到達します。その後、さらに黒河給水トンネルを経由し、黒河金盆ダムの西安給水パイプに流れ込みます。西安への送水開始は、同プロジェクトの一里塚としての意義を持ちます。

「引漢済渭」プロジェクトの投資総額は516億元(約1兆25億円)で、長江と黄河の二大流域にまたがります。受水エリアの総面積は1万4000平方キロメートルに及び、1411万人以上に恩恵をもたらします。(c)CGTN Japanese/AFPBB News