【7月17日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の「経験豊富な」戦闘員が中央アフリカに続々と到着している。同社の関連企業が16日、明らかにした。同国で30日に予定されている国民投票の確実な実施を目指すためとしている。

 国民投票では、中央アフリカのフォスタンアルシャンジュ・トゥアデラ(Faustin Archange Touadera)大統領の3期目を可能にする憲法改正案について問われる。

 ワグネルの関連企業「国際安全保障のための役員組合(OUIS)」はテレグラム(Telegram)で、「ワグネルの経験豊富な専門家数百人が中央アフリカの活動チームに加わる」と表明し、「ロシアの指導員が中央アフリカ兵士の支援を続け、7月30日に予定されている憲法改正案の国民投票に向けて治安を確保する」としている。

 米政府によると、OUISは同国に駐留するワグネルのフロント企業。OUIS側の説明では、同社の指導員は中央アフリカの治安部隊の訓練を5年以上続けている。

 この数週間、ワグネル部隊が中央アフリカから撤退準備を進めていると複数の外国情報筋から伝えられてきた。同国政府は否定している。(c)AFP