【7月17日 AFP】16日に行われたテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)の男子シングルス決勝で準優勝に終わったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、新王者カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が、自身とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のクローンのような「世界最高の三つ」の才能を持ち合わせていると話した。

 世界ランク1位のアルカラスは、センターコートでの息の詰まりそうな4時間42分に及ぶ激闘の末に1-6、7-6(8-6)、6-1、3-6、6-4でジョコビッチを下した。敗れたジョコビッチは、歴代最多タイとなる8度目の大会制覇と四大大会(グランドスラム)通算24勝目を逃した。

 20歳のアルカラスがこれほど脅威となる理由は何かと尋ねられた36歳のジョコビッチは、グランドスラムで合計65勝を挙げている「ビッグ3」であるフェデラーとナダル、そして自身と同じ武器を持ち合わせているからだと話した。

「彼は基本的に三つの世界最高を持っている。彼のプレーにはロジャー、ラファ、そして私の要素が取り入れられているとこの1年くらい言われ続けてきた。私もそう思う」

 ジョコビッチはアルカラスの「スペインの雄牛のような闘争心」をたたえ、ナダルのファイティング・スピリットと「信じられないようなディフェンス」に共通点を見出した。またそのバックハンドは、ジョコビッチのプレーそっくりそのままで、ジョコビッチ自身も「そこが長年私の強みだった」と述べた。

「正直なところ、彼のような選手と対戦したことはない。ロジャーとラファにはそれぞれはっきりとした長所と短所がある。カルロスは完成された選手だ。驚くような適応力は、あらゆるサーフェスで長く活躍し、成功するためのカギだと思う」 (c)AFP