【7月14日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は13日、女子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング42位のマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)は6-3、6-3でワイルドカード(主催者推薦)のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を下し、ノーシードとしては大会60年ぶりとなる決勝進出を果たした。

 ボンドロウソバはこの試合で6度のブレークに成功したほか、ウイナーの数も相手の9本に対して22本を記録するなどの積極的なアプローチが功を奏し、ウクライナにタイトルをもたらすというスビトリーナの夢を打ち砕いた。15日の決勝では、前回準優勝の強豪で今大会第6シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)と激突する。

 試合後、「信じられない。決勝に進めて本当にうれしい。エリーナはすごいファイターで、素晴らしい人。厳しい試合だった」と振り返ったボンドロウソバ。四大大会(グランドスラム)決勝でプレーするのは、2019年の全仏オープン(French Open 2019)で準優勝を果たしたのに続いて自身2度目となる。

 昨年は自身2度目の手首の手術でシーズンの大半を棒に振り、その困難を乗り越えて頂上決戦の大舞台にたどり着いただけに、「昨年は6か月間プレーしていなかったから、再びこのレベルになれるか分からなかった」と明かしつつ、「ここに戻ることができて本当にうれしい」と喜んだ。(c)AFP